女は夜化粧する(1961年)

女は夜化粧する
               ©大映

スタッフ・キャスト

製作 : 永田雅一
企画 : 原田光夫
監督 : 井上梅次
脚本 : 斎藤良輔
原作 : 川口松太郎
撮影 : 中川芳久
音楽 : 鏑木創
美術 : 下河原友雄
録音 : 西井憲一
照明 : 渡辺長治
出演 :
山本富士子
川口浩
叶順子
山内敬子
田宮二郎
森雅之
上原謙
岸正子
村田知栄子
多々良純
川畑愛光
市田ひろみ
水木麗子
清水将夫

製作

大映

作品紹介

小峰登子は、株屋の父の死後多くの借金と弟の学資のため、新劇女優を止めて赤坂でギター芸者になり、成功した。芸者仲間からは白い眼で見られたが、その頭の良さと度胸を建設会社の社長橋田に買われた。赤坂に作ったナイトクラブのマダムを探していた橋田が、登子に白羽の矢を立てたのだ。橋田に抱かれながら、登子は作曲家阿久津健を思い出していた。女優をやめようと決心した晩、ふと知り合い、健が仕事場にしていた幼稚園で彼のピアノを聞いたのだ。健はその後渡仏していた。クラブ「ゴールデン・ダイス」は、登子の和服姿と唄が売りもので繁昌した。パリの音楽コンクール入賞を土産に、彼が帰国し、登子を訪ねた。その夜、二人は思い出の幼稚園を訪ね、抱擁した。登子の弟の正男が山で遭難したという知らせが入った。夜行列車に乗りこんだ登子は健を見出した。地方公演を捨てて駈けつけたのだ。正男は奇蹟的に助かった。二人を決定的に結びつけたこの事件は、健の音楽的生命に危機をもたらした。ライバル中井の新曲が大好評を博したのだ。皆が、健の才能を殺す登子との恋愛に反対だった。登子は悩み、健と別れる決心をした。幼稚園に健を呼び出した。「私と音楽をはかりにかけて、どちらを全部捨ててくれる」健はピアノに向った。彼の脳裏にダイナミックな交響楽がひびき渡った。健は去った。橋田は登子を「ゴールデン・ダイス」に運んだ。「君の生きる所はここしかないさ」登子は化粧をしなおし、ホールの喧騒の中に進み出ていった。

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