釈迦(1961年)

スタッフ・キャスト

製作:永田雅一
製作補:鈴木[火召]成
監督:三隅研次
助監督:井上昭
脚本:八尋不二
撮影:今井ひろし
特殊技術:横田達之 相坂操一
作曲:伊福部昭
振付:榊原帰逸
指揮:上田仁
演奏:東京交響楽団
美術監督:伊藤憙朔
美術:内藤昭
監修:中村岳陵
監修:中村渓男
装置:梶谷輝雄
装飾:中島竹次郎
背景:高橋作次
録音:大角正夫
音響処理:倉石暢
移動効果:村若由春
照明:岡本健一
編集:菅沼完二
衣裳:伊藤ナツ
美粧:小林冒典
結髪:石井エミ
衣裳考証:上野芳生
装飾考証:高津年晴
衣裳・化粧品提供:鐘ヶ淵紡績(株)
衣裳作画:中島八郎
色彩技術:木浦義明
スチール:藤岡輝夫
製作主任:橋本正嗣
記録:中井妙子
疑斗:宮内昌平
演技事務:千賀滝三郎
進行:今村喬
協力:住江織物
-特撮スタッフ-
助監督:黒田義之
撮影:的場徹
美術:渡辺竹三郎
照明:島崎一二
進行:田辺満
進行:牧浦地志
 
配役    
シッダ太子:本郷功次郎
ヤショダラー:チェリト・ソリス
ダイバ・ダッタ:勝新太郎
ウパリ:川崎敬三
アジヤセ王:川口浩
アナン :小林勝彦
クナラ王子:市川雷蔵
ウシヤナ:山本富士子
オータミー:中村玉緒
マータンガ:叶順子
村の女ヤサ:京マチ子
アマン:近藤美恵子
母親:藤原礼子
サリイ:三田登喜子
ナジヤ:市田ひろみ
キリコ:阿井美千子
サリーブッタ:三田村元
ソーナ:丹羽又三郎
武将ブタイ:島田竜三
アーラーマ:鶴見丈二
カルダイ:大辻伺郎
コンダンニヤ:北原義郎
マハーツサバ:根上淳
アショカ王:中村鴈治郎
グリハ:千葉敏郎
バンダ :石井竜一
モツガラーナ:舟木洋一
陶物師の翁:花布辰男
ラーヤナ:嵐三右ヱ門
侍従長:寺島貢
番人:阿部脩
ジーワカ:丸山修
占者:寺島雄作
行者:荒木忍
キツショー:清水元
カリティ:山田五十鈴
タクシラー:月丘夢路
スミイ:北林谷栄
マーヤー:細川ちか子
イダイケ:杉村春子
スッドーダナ:千田是也
シュラダ:東野英治郎
チャンナ:見明凡太郎
アシユダ仙人:滝沢修
ビンビサーラ:市川寿海
老門番:南部彰三
スッパプッダ:葛木香一
ワッパ:東良之助
マハーナーマ:南条新太郎
牢番甲:水原浩一
老人:浅尾奥山
チュンダ:市川謹也
バッディヤ:原聖四郎
アッサジ:伊達三郎
サバ:金剛麗子
アミター:橘公子
庶民:近江輝子
牢番乙:藤川準
群集乙:玉置一恵
番兵A:堀北幸夫
群集甲:横山文彦
群集丙:菊野昌代士
群集丁:越川一
油屋の小僧:丸凡太
物見:沖時男
番兵B:浜田雄史

製作

大映

作品紹介

インド北方の国にあるカピラ城は、ある朝、金色の大光輪に包まれた。スッドーダナ王の妃マーヤーがシッダ太子を生み落したのだ。それから二十年--美貌のほまれ高いスパーフ城の王女ヤショダラー姫の婿となるべき男の武芸大会が開かれた。各国王子の中で最後まで残ったのは、シッダ太子とその従兄ダイバ・ダッタの二人であった。競うこと半日、ついにシッダ太子が勝利を収めた。カピラ城内で太子夫妻の幸福な結婚生活が六年間おくられた。しかし、その頃から次第にシッダ太子の心深くに人生への懐疑が生れた。自らの境遇と奴隷や賤民の身の上との余りの違いに人生の苦悩を持ったのだ。ある夜、太子は心の安らぎと人生の悟りの道を得るために最愛の妻と城を後に禅定の地を求めて出城した。太子の諸国の放浪が続いた。ある時は岩石ガイガイたる荒野を、ある時はヒマラヤ山麓の原始林を--経てある川の畔の大きな菩提樹の蔭に太子の苦行が始められた。一方、ヤショダラー妃への邪な恋情を捨て切れないダイバは、ある夜、策略を弄して妃を犯してしまった。妃は自殺した。この悲報にも太子は城に帰ろうとしなかった。こうした菩提樹のもとにあらゆる誘惑を退けながら六年の間、苦行を続けたシッダ太子は一切の怒りと憎しみを忘れ村の女サヤ(実は帝釈天)の介添により遂に悟りを開いた。太子は仏陀として生れ変ったのだ。鹿野苑の仏陀のもとには、尊き法の教を乞う人達が全国より集って来た。仏陀の高い噂を聞いたダッタは、シュラダ行者のもとで神道力を授かるや敢然として仏陀への挑戦を開始、バラモンの布教に勤めだした。マダカ国のアジャセ王子がその出生の秘密に苦悩し父王と不和であることを知ったダイバはうまく王子に取り入って王子の権力を悪用し、バラモンの大神殿を建造させると共に、仏教徒に対する迫害と処刑を図った。このダイバの余りな非人道的な仕打に次第に疑問を抱き始めたアジャセ王子は鹿野苑に仏陀を訪れた。王子は仏陀の教えに導かれダイバとの訣別を決意した。これを知ったダイバは、王子に国王ビンビサーラ殺しのぬれぎぬを着せ、自らマダカ国王としての宣言を大神殿の台座から怒号した。その時、大地震が起りダイバは巨大な亀裂の中に消えていった。仏陀の怒りが奇蹟をもたらしたのである。それから何年かの間、仏陀の温い慈愛は庶民に安らぎを与えその教えは全世界に広まっていった。そして仏陀の入滅後も、崇高なる教えは全世界の人間の心の中に永遠に生きているのだった。

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