出獄の盃(1966年)

出獄の盃
              ©大映

スタッフ・キャスト

企画 : 原田光夫
監督 : 井上梅次
脚本 : 井上梅次 高久進
撮影 : 宗川信夫
音楽 : 鏑木創
美術 : 後藤岱二郎
録音 : 三枝康徐
照明 : 田熊源太郎
出演 :
田宮二郎
アイ・ジョージ
成田三樹夫
久保菜穂子

製作

大映

作品紹介

無事に刑を終えて出獄する時、速水と長洲は堅気になることを誓って別れた。しかし、そう簡単にこの世界から足を洗えるものではない。速水が帰ってみると妹は麻薬中毒で死に、母親も看病疲れで亡くなっていた。速水は二人の肉身の命を奪った麻薬を憎みかつての弟分弥八のバーに身を寄せてヤクのルートを撃滅せんとする。こうして、速水はまたもや悪の世界と関わらねばならなくなった。一方、長洲も、病妻の療養費を稼ぐため、麻薬ルートを握る山藤大吉に雇われることになる。そんなことは知らない速水は、妹が勤めていたクラブ「ミロ」、城田歯科医院などのルートを探る一方、香港ルートを握る天堂組の倉庫を襲って純良ヘロイン二十億円分を奪い取る。そんな時、速水は「ミロ」のマダム坂西美那子に誘われて会っている間に、部屋を荒されていた。速水の奪ったヤクを狙ってのことだ。速水は殺し屋多賀の助言で順子という女にヤクを預けたが、順子は実は山藤の娘で、麻薬ボスの父を憎んでいた。ある日、その山藤が速水に取り引きを申し込んできた。そして、その現場に現われた山藤の影のような男が、ルガーを構えた長洲である。二人は驚いたが速水はもちろん本物のヤクは持っていなかった。その後速水は美那子に山藤の居所を吐かせ、そこに乗り込んで再び取り引きを迫った。一方、速水にヤクを奪われた天堂組も黙っていない。密かに順子を人質にし取り引き現場「ミロ」に乗り込む手はずを整えている。やがてその当日、「ミロ」には速水のヤクをめぐって、彼らが集った。もちろん正常な取り引きが出来るわけはない。たちまち激しい拳銃戦になった。しかし、その時、一団の警官隊が現われ、麻薬団は一網打尽にされてしまった。殺し屋を名乗る多賀は、実は、警視庁の麻薬Gメンだったのである。

詳細・解説

「フォークで行こう 銀嶺は恋してる」の井上梅次と「脂のしたたり」の高久進が共同でシナリオを執筆、井上梅次が監督したアクションもの。撮影は「白い巨塔」の宗川信夫。

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