十七才の抵抗(1957年)

十七才の抵抗
               ©日活

スタッフ・キャスト

監督 : 井上梅次
脚本 : 池田一朗
製作 : 坂上静翁
撮影 : 永塚一栄
美術 : 中村公彦
音楽 : 大森盛太郎
録音 : 米津次男
照明 : 河野愛三
編集 : 鈴木晄
 
配役    
長谷川哲次 : 津川雅彦
清沢可奈子 : 浅丘ルリ子
英吉 : 長門裕之
永松美也子 : 轟夕起子(特別出演)
清沢十三郎 : 小林重四郎
中山靖子 : 白木マリ(新人)
がんさん : 瀬川路三郎
友蔵 : 永井柳筰
清沢由美 : 広岡三栄子
信次 : 冬木京三
永松 : 安部徹
山本君 : 武藤章生
松三 : 三島謙
善蔵 : 山田禅二
善さん : 伊藤寿章
福永京子 : 天路圭子
塚本啓子 : 泉桂子
宮本啓子 : 清水マリ子
お染 : 竹内洋子
美也子の女弟子 : 鏑木はるな
哲次の母 : 原ひさ子
かつ : 田中筆子
吉田君 : 林茂朗
映画館の呼込み : 青木富夫
不良風の男B : 柳瀬志郎
爺さん : 村田寿男
女教師 : 原恵子
松本 : 堀川京子
小宮道子 : 福田文子
清沢早苗 : 都築みどり(NKB)
可奈子の幼少時代 : 浅野すゞ子(若草)
不良風の男A : 小寺幸夫
       坂井良子

製作

日活

作品紹介

可奈子は高校三年、理知的で美しい娘だが、暗い影があった。松川一座の座主である父・十三郎に育てられた彼女は、母の愛を知らずに成長した。可奈子も子役として舞台に立っていたが、年頃になると父に泣いて訴え、舞台に出るのをやめて学校に通うようになった。 初夏の海が白い浜辺を洗う、その海辺にある高等学校の校庭で、可奈子は級友たちの羨望の眼指しに囲まれていた。進学模擬試族の結果、可奈子が同級生の哲次を抜いてトップだった。その夕方、下宿に迎えに来た一座の英吉と一緒に隣町の安江劇場に行った可奈子は、病気で寝ているはずの継母・由美の不倫を見てしまった。男は慌てて逃げ去り、不倫を見られた由美は、可奈子の母・美也子も男と駈け落ちしたのだとわめ散らした。可奈子と哲次は学校でよく喧嘩をしたが、お互に淡い恋心を抱いていた。一方、幼い頃から可奈子の面倒をみて来た一座の英吉も、今では可奈子を愛していた。夏休み間近、可奈子たちはサイクリングに出掛けたが、途中で可奈子が足を捻坐してしまい、近くの哲次の家に担ぎこまれた。哲次の両親からあたたかくもてなされ、幸福な雰囲気に母の面影を想い出した可奈子の瞳には涙が滲んだ。哲次たちが可奈子を下宿まで送ると、継母の由美が来ていた。可奈子と激しくののしり合った由美は、駈落ちした可奈子の実母・美也子は、浅草でしがない女剣劇をしているのだと口走った。それから間もなく、可奈子が哲次たちと東京の模擬試験を受けに行ったのは、母・美也子に会いたい一心からだった…。
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